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ヨーロッパ直送・外資系ビジネスマン兼作家のブログ


by stevebrussels
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Barking dogs seldom bite.

◆ 生後7ヶ月になるうちのKoo(ヨークシャーテリア)は、怖いもの知らずだ。

人間だろうが、犬だろうが、出会うものには、なんであろうと飛びかかっていく。 
つい先日は、挙句の果てに、巨大なグレート・デンにまで飛びかかっていった。
巨大な体躯と猛禽類のような目をした、一目でアブナそうな犬だ。
流石にわたしも 「やばい」 とおもったのだが、グレート・デンは、デーンと 構えており、うちの子犬に自由に噛ませている。ひと噛みで即死させられることがわかっているからだろうか。
子犬の攻撃など、小バエごとき、なのだろう。

ただ、そんな子犬のクーも、自分の顔を知らないのか、夜、窓ガラスにうつる自分の姿に対し
ては、脅えた顔で、吼え続けるだけで、決して攻撃を仕掛けない。

◆ 生まれた時から人間に育てられた座敷犬は、自分を人間だと思い込んでいる。
自分が犬だとは夢にも思っていない。
自分の本当の姿を知らないから、鏡を見ると、おびえた表情になる。

ある意味で、人間も同じである。

本当に自信のある人は、ちょっとやそっとのことでは、簡単には崩れない。

逆にいえば、「本当の自信」を確立途上にある人や、本当のところ自信のない人は、少しの
ことで悩み続ける。自己認知と他者認知の乖離が大きいからだ。窓ガラスにうつる自分の顔
を自分の顔として受け入れることができない。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

リーダーシップを考えていくと、「多様な価値観を認められる高いEQ(人間的成熟度)の重要性が、くっきりと浮かび上がってくる。

自分の人格に基本的な欠陥を持ちながら、テクニックや手法だけで人を動かそうとしても、長期的には成功することは難しい。それは人を操る術にすぎず、すぐに化けの皮が剥がれ、相手の中では不信感だけがいたずらに募っていく。基礎となる人格のよさがあって、はじめて手法というものは活きてくるのだ。

うわべだけのテクニックではなく、本人みずから人格を磨く。それが大切である。
ここでも「われ以外みな師なり」という謙虚さがなければ、欧州であれ日本であれ、幸運の女神は目の前を素通りしていく。どこに行ってもつまずきやすくなる。

人間だれでも、一生のうちに何度かはチャンスがめぐってくる。
そのときにチャンスを正確に見きわめる。そして、素手で掴みグイっと引き寄せる。
掴んだら放さない。
そういう力があるのか。常日頃から養い蓄えておけるか。それが成功と失敗を分かつのだ。

本当のところ、自分のことは自分がいちばんよく知っている。
実力不足の自分。
人のせいにする自分。
努力不足の自分。
自信のない自分。

いくら言葉でごまかしても、自分だけはごまかしきれない。

それを棚に上げて、野心ばかり膨らませても、チャンス(転機)は微笑みかけてはくれない。
他人や会社を怨もうが、夢想にふけろうが、チャンスの女神は素通りしていく。
誰も助けてはくれない。

自助努力と自己責任、そして人格。

結局、チャンスを掴み、引き寄せるには、この3つのキーワードを自分のモノにすることに尽きる。 そこからすべてが始まっていく。
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by stevebrussels | 2007-12-21 20:25

命(めい)と魂の叫び

日本出張最終日の深夜、目黒で終電終着となり、タクシーをつかまえる。
見たところ、タクシー運転手の風貌ではない。
年齢は私と変わらない。冴えないサラリーマンのような顔をしている。

「溜池のxxxホテルまでお願いします」
「あー、すいません。不慣れなもので、ナビいれていいですか?」

絶句しつつ、「都内走ってて、xxホテルを知らないタクシー運転手はないでしょ」
と心の中でつぶやく。

私の冷たい視線にパニックしたのか、
運転手は何度も何度も入力ミスをして、ますますパニックする。

「電話番号いれたらどうですか? 03xxxxxxx」 
・・・私は、ややイライラつきながら、番号を伝える。

5分以上経過し、ようやくナビ作動。
ところが、異常なほど、ナビばかり見て、とろとろ走っている。
いちいち、いちいち神経質に画面を凝視する。要領が悪い。

「危ないから、前見て走れってくれよ」・・・私は心の中でつぶやく。

しばらくすると、どこをどう間違えたのか、
ホテルオークラあたりに迷い込み、挙句の果てに、アメリカ大使館のほうに行ってしまい、
結局その周辺が検問で閉鎖されていたため、とうとうホテルにつけなかった。

「運転手さん、もういいよ。ここから歩くから。。。」
「すいません、すいません、すいません」 何度も、何度も、くりかえす。

「この人、限界にきているな・・・」 そうおもった私は、
「大変だけど、頑張ってくださいね」 と彼に言う。

すると、四十男が目に涙をためて、
「お客さんみたいに、優しいコトバかけられたことなくて・・・」 
と目に涙をためて、何度も何度もお辞儀をする。

どんな人なのか知らない。
ただ、あまり恵まれた人生ではなかったのかもしれない。
きっと、タクシーの運転手になりたてなのだろう。

毎日、毎日、客にどやしつけられ、道が覚えられず、
ふらふらになって、深夜客をひろう。もう若くはない。何度やっても、うまくできない。
あかん、俺は。どんどん自己嫌悪に陥る。 誰も助けてくれない。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

人にはそれぞれの限界がある。
いくら頑張ってもできないことがある。

だが、ある組織で、あることができずに輝くことができなくても、
その人の本質的価値が決まるわけではない。

どんな人にも、その人固有の良さがある。 
その良さが組織と合うか合わないか、ただ、それだけのこと。

私はトップとして、皆に負荷をかけていく。 
ある人は、それを容易にクリアし、別の人は四苦八苦する。

どちらが良い悪いの話ではなく、純粋にどういうタイプかどうかだ。

拙著『人生を豊かにする英語の名言』でも書いたが、やはり「命」(めい)を知る、ということは、幸せな人生を送るための、一つの重要な要素ではないだろうか。

命(めい)とは、人が自然体でいられること。
それをやっている限り何時間でも没頭できる。自然にうまくできるから、楽しくて仕方がない。
誰にでも、一つか二つ、そういうものがあるはずだ。

むろん、命とぴったりあう仕事など、簡単にはみつからない。
だが、少しでも自分の命と関連性のある仕事を見つけることができれば、
その人が幸せになれる確率は大きなものになる。

だから、人がやるべきことは、本当のところ、たった一つなのだ。
徹底的に自分をみつめて、自分の「命」とは何か、をひたすら考え続けること。
むろん、簡単には見つからない。しかし、大いに努力する価値はあるだろう。

ただし、一つだけ忘れてはいけないのは、命があわずに、限界に近づいている人の魂の叫びは、絶対に誰かが聞いてあげればならない、ということ。

私自身も、魂の叫びを人に聞いてもらって、救われたことが何度もある。

持ちつ、持たれつ。
人は常に誰かとつながっていないと、生きていけない生き物である。
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by stevebrussels | 2007-12-09 06:04