ヨーロッパ直送・外資系ビジネスマン兼作家のブログ


by stevebrussels
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

<   2009年 06月 ( 6 )   > この月の画像一覧

レバノンの詩人

◆ 誰もが「目には目を」を原則としたならば、社会全体が盲目になってしまうだろう。
An eye for an eye, and the whole world would be blind.
  
◆ おしゃべりから沈黙の大切さを、狭量な人間から寛容の心を、意地悪な人間から親切心を学んだが、どういうわけか、反面教師たちに感謝はしていない。
I have learned silence from the talkative, toleration from the intolerant, and kindness from the unkind; yet, strange, I am ungrateful to those teachers.

K Gibran (カーリル・ジブラーン:レバノン生まれの詩人)
e0071926_1494730.jpg

[PR]
by stevebrussels | 2009-06-21 17:38

異邦人

社内会議で、ポーランドで一番美しい街にいる。クラコフ。この大学街から50キロほどの町で前ローマ法王ヨハネパウロ二世は生まれた。また、クラコフから70キロほど走ると、あのアウシュビッツに着く。ワルシャワと違って、クラコフは戦争で焼け野原になっていないので、建造物はすべてホンモノである(ワルシャワの建物はすべて戦後に複製された)。
e0071926_1463639.jpg
街を歩いても、東洋人は私一人だ(そして、この会議の出席者も私以外は全員白人だ。。もっとも、今更どうということはないのだが)。こんな街にいるせいか、今、ホテルの部屋に戻り、昔から一貫して私のヒーローだった表現者の歌が聴きたくなる。ここ数か月で想定外のことが起こりすぎた。同時並行で様々なことを処理するのは得意だと思っていたが、何度も玉を落としそうになる。疲労困憊の曲芸師。時折、胸も痛い。心臓にきているのだろう。そんな体にこの人の声は酒よりも効くような気がする。明日も朝は早い。
[PR]
by stevebrussels | 2009-06-19 07:56

表現者(続)

「罪を償う」というテーマについて、この歌はよく引用される。 『償い』
異例中の異例だが、何かの裁判で、裁判長が「唐突だが、君たちはさだまさしの『償い』という歌を聴いたことがあるだろうか?この歌のせめて歌詞だけでも読めば、なぜ君たちの反省の弁が人の心を打たないか分かるだろう」と被告人を諭したという。実際、最初は淡々と後半は一気に爆発していく音楽も歌も心を打つのだが、詩だけについて言えば(むろん素晴らしいのだが)、昨日書いた『手紙』という映画で被害者の息子である吹越満が、加害者の弟である山田孝之に淡々と語る台詞のほうが本質をついているような気がする。「毎月彼から手紙が届く。不愉快で書くなと返信しようかと思った。だが、返信することさえ不愉快だった。だから無視することにした。それでも毎月届く。そのうち、私はわかったんだ。これは彼にとっての般若心経だと。これが彼からの最後の手紙だ。(中略)もう終わりにしよう。お互い、長かったな」 ただ、この歌手が超一流の表現者であることは論を待たない。心が疲れている人は、深夜一人で、辛口の酒を飲みながら、この歌を聴かれるといいかもしれない。
[PR]
by stevebrussels | 2009-06-07 07:59

表現者

◆ 今日は朝から『手紙』という映画を見た。この映画はユニークだ。犯罪被害者ではなく、「加害者の家族」という切り口から「罪をおかすこと」や「罪を償うこと」の本質的な意味を、実に淡々と探っていく。そういえば駆け出しの頃、戦略コンサルの友人から、「なぜ人を殺してはいけないのか、これを論理的に説明できるか?」と聞かれた。ロジックには少なからず自信があったのだが、言葉につまってしまった。この映画は、宗教とは異なる側面から、その問いに対する明快な答えを導いてくれる。その意味で、中高生には是非見てもらいたい。道徳の授業よりも、この映画を見せるほうが、はるかに効果的だろう。原作とは少し内容が異なるが、映画がお勧めだ。
◆ また、巧みな表現者が多数出演しているので、演技力の勉強にもなる。特に、山田孝之という人は、まだ25歳だというのに、実に見事に主役を演じきる。この人は、一見すると、ひ弱そうで、頼りがいのない風貌だが、心に傷を負った男を演じさせると、彼の右に出る者はいないのではないか、とさえ私はおもう。実に長けている。その意味で、ハリソンフォードに似ている、といったら褒めすぎだろうか。また、『白夜行』のような複雑で難しい役柄から、『電車男』のような軽いものまで、幅広い役柄を演じる力も20代の役者としては見事としかいいようがない。この人以外には、見目麗しい沢尻エリカが実に清潔感のある役を演じていて好感がもてる。また、脇役もベテラン俳優の杉浦直樹や吹越満らが見事にこなして、感動を誘う。最近、泣いていない人は、これを見ると、最後の30分で一気に泣き崩れるだろう。特に最後の10分の刑務所のシーンで服役囚の兄が、慰問にきた弟のコントを見ながら拝み続ける姿には心を打たれる(と同時に我々は日本人であることを、再認識させられる)。
◆ 犯罪を犯せば、本人だけでなく、大切な人たちにも罪を背負わせ、社会とのつながりを断ち切ってしまう。被害者やその家族だけでなく、加害者自身の家族や愛する人までも不幸にしてしまう。罪を犯すと、自分だけでなく、周囲の人間を社会とつなぐ糸までもズタズタに切り刻んでしまうのである。
人は、人と人のつながりの中でしか生きていけない
[PR]
by stevebrussels | 2009-06-06 21:31

スコットランド

毎週金曜日の夜になると、燃え尽きてふらふらになる。知らないうちにいろいろ神経をつかっているのだろうか。この状態で強いお酒をかっくらうと、一気に生き返る。だが、今日はどうも気分がのらず、知人と食事をした後、そのまま家路につく。『手紙』という映画を見たかったのだが、その元気もなく、この曲を聴きながら、balvenieを飲む。「ウィスキーはちょっと」という人も、これはいけるのではないだろうか。休暇をとって、スコットランドに行きたいが、うちの会社の決算直前では叶わぬ夢である。e0071926_7135481.jpg
[PR]
by stevebrussels | 2009-06-06 07:26

知ることは、変わること

不動産コンサル部門の研修会が郊外のホテルであり、終了後、”チームビルディング”でペイントボールというスポーツを経験した。せっかくだから、インド人の新入社員と写真をとる。e0071926_5295252.jpg
今回の企画が生まれた背景には、同僚の末っ子(高校生)の存在があった。彼がこの遊びにはまっているらしく、我々のインストラクターを務めてくれた。ついこの前まで子供だったと思っていたのに、頼もしい青年になっていた。「男子三日会わざれば、刮目(かつもく)して見るべし」という俚諺は正しい。ペイント銃はなかなか威力があり、場所によっては、あたると痛い。最後は、敵と味方なく、いわゆるバトルロイヤルになり、これが最も恐怖を感じた。近くにいた味方が笛と同時に敵になって弾を撃ってくる。最後は、至近距離で撃たれる寸前になり、大声で「降参」といってリタリアした。あと数秒手を挙げて降参ポーズをとるのが遅れたら撃たれていただろう。予想以上に心臓の鼓動が高まる。迷彩服を着ろ、と言われた瞬間は、日本でいうサバイバルゲームのような、一種おタク的な感じがして、どうも気分が乗らなかったが、いくつになっても、初体験というのは面白い。知った瞬間に、何かが変わるからだ。知ることは、変わること。
[PR]
by stevebrussels | 2009-06-06 05:55