ヨーロッパ直送・外資系ビジネスマン兼作家のブログ


by stevebrussels
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理性を超えた国

ロシアは、理性では理解できない

       並の尺度では、はかりしれない

          独特の奥深さがある

       ただできるのは、ロシアを信じてみること

      <チュッチェフ、19世紀のロシアの詩人>

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
これからフランクフルト経由で日本出張です。東京、大阪、名古屋と駆け足でまわるので、かなりきつい出張になりそうです。銀行主催のロシアセミナーで話しますが、その際、冒頭に使う予定の詩が、上記のものです。訳は、私なりに意訳しましたが、それにしても、理性では理解できないロシア。なんとも奥深い国です。
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# by stevebrussels | 2007-02-17 23:09
In seeking wisdom,
the first step is silence;
the second,listening;
the third, remembering;
the fourth, practicing;
the fifth, teaching others.

Solomon Gabirol


知恵に近づくには、

まずは、沈黙し、

次に、相手の話に耳を傾け、

第三に、自分の中で咀嚼し、

第四に、実践にうつし

最後は、人に教えてみることだ。

ソロモン・ガビロール(スペイン生まれのユダヤ系詩人・哲学者)

拙著 『ユダヤ人成功者たちに秘かに伝わる魔法のコトバ』より

わたしが、モノを書くのも、この教えに沿って、
          少しでも「知」に近づきたいとおもうからである。
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# by stevebrussels | 2007-02-10 17:55

時差のボディーブロー

今週はモスクワ出張だった。
日本のスキー場より寒い。マイナス20度。

ただ、今年は、最近まで、プラスの日もあり、去年の今頃がマイナス35度だったのと比べると、暖冬のようだ。

ところで、モスクワとわたしの住むブリュッセルの時差は2時間ある。この2時間が曲者で、ボディーブローのようにだんだんと効いてきて、一週間の出張が終わる頃には、身体が疲労困憊状況になる。

なぜか?

まず朝8時の会議というのは、ベルギー時間では朝6時である。これに出るためには、朝6時半に起きなければならない。これはベルギー時間では朝の4時半である。

ところが、夜は、付き合い等で遅くなり、しかも体内時計はベルギーのままなので、深夜12時をすぎてもへっちゃらである(まだベルギーでは夜の10時)。このため、結局就寝はロシア時間で2時ごろになる(ベルギーでは12時)。このため、身体がボロボロになるのである。

だが、ロシアは人を飽きさせない国である。
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# by stevebrussels | 2007-02-10 17:42

ルーマニア

1年以上前からうちの会社のルーマニア事務所の社長と、さまざまな会合で会うたびに「いつも来るって言っときながら、全然来ないじゃないか」と言われてきた。つい先日も内部の会合で会ったときに、「まだか?」というので、もはや先延ばしはできないと腹をくくった。出張スケジュールを調整して、木曜の午後にブカレスト入りし、先ほど帰還。ブカレスト朝7時半発のフライトは実にきつかった(5時に起きたが、ベルギー時間では朝の4時である)。 ボロボロだ。。。

ルーマニアは国名でわかるように、ラテン系の国で、スラブ系の他の東欧諸国とは趣が異なる。まず、言語がイタリア語に非常に近い。国民性もやはりラテン気質である。ただ、食事は、どうもスラブの影響を受けているようだ。

うちの会社もルーマニア経済の波にのり、5年前はたしか150名程度だったのだが、現在は三拠点600名体制になり、7月には港町コンスタンツァに第四の拠点を置く予定だ。社内会議をこなした翌日は、ブカレストから約500キロ、飛行機で一時間ほどにある、クルージュ・ナポカという街を視察にいった。トランシルバニアという地域にあり、第一次大戦前はハンガリーだった町だ。近隣のイタリア人やドイツ人あるいは国外に住むルーマニア人(在外ルーマニア人は3万人)が、土地を買いまっているらしく、ルーマニアの不動産高騰を牽引しているようだ。今回は現地で唯一の日本人不動産業者として頑張っておられる日本男児、K氏にお世話になり、いろいろな人を紹介してもらった。

まず訪れたのは、8年前にフランスのソシエテ・ジェネラル銀行に買収されたBRDという国内第二位の銀行で、そこの幹部に話を聞いた。ハンガリー人とルーマニア人のハーフの役員がでてきて、1時間以上時間をさいて、ルーマニアの不動産状況を流暢な英語で説明してくれた。

・ 街の雰囲気は、一昔前のイタリアのアルプスよりやスイスのリゾートに似ているが、この街はれっきとした大学街である。人口30万人のうち10万人以上が学生で、毎年、2万人の新卒が世に出るようだ。その割には失業率は2%とのこと。むろん全員が就職するわけではなくアメリカやフランスなど海外に羽ばたいていくのだろうが、それにしても少ない数字だ。

・ 2006年の平均月額賃金は200ユーロで今年は250ユーロ。2010年には400ユーロに達するらしい(ただし、実際には、ブラックエコノミーが存在し、国民の可処分所得はこれほど低くない)。また、この地域の人の98%が持ち家をもっており(民主化したときに、国から貰い受けた)、それを担保にさらに投資用不動産を買い、賃貸収入やキャピタルゲインを得ている人が多いのだという。

・ 過去3年で毎年平均50%ずつ地価が上がってきたようで、今年の予想上昇率は35%である。このため、2005年からルーマニアの銀行でも個人向けの不動産ローンをはじめて、かなりの成功を収めているらしい(現在市場規模は50億レイ)。個人向け不動産ローンは国の規定で、毎月の返済額が月収の3分の1以下と決められており、期間は25-30年、利率はユーロ建て、費用込みで、実質10%(レイ建てでは、13%)。法人向けの事業ローンは、以前は5年が普通だったが、最近は長くなってきており、10年以上借りることもできるようになっている。

その後、Kさんの合気道の師匠(ルーマニア合気会・会長)で、建設会社社長のドリンさんの案内で、建設中のさまざまな物件をみせてもらい、最後に、彼とKさんでやっているルーマニア日本文化芸術センターでお茶をいただいた。Kさん、お世話になりました。

● クルージュ・ナポカについて→ http://tinyurl.com/2swlgd
● クルージュ県について→ http://tinyurl.com/2qb3sa
● Kさんのぶろぐ→ http://blogs.yahoo.co.jp/avancerom/MYBLOG/yblog.htmle0071926_2104184.jpg
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# by stevebrussels | 2007-02-03 20:46
正味・三日間の日本出張から戻ってきた。

今回はいつもと違って変り種の人たちと一緒にいった。

マケドニア人。

マケドニアの投資誘致担当大臣と国営電力会社の会長から、マケドニアに興味のありそうな会社の幹部を紹介してほしいといわれた。

1月はかなり忙しいので、最初は「外務省に頼んではどうですか?」といって断ったのだが、なんでも民間会社の紹介はしない、と断られたらしい(本音の部分では、マケドニアに興味のある会社を見つけるのが難しいと判断したのかもしれないが)。いずれにせよ、引き受けた以上は、精一杯アポいれをやろうと気合をいれたのだが、最初に連絡した商社は全滅した。商社はまず大丈夫とおもっていただけに、ちょっと吃驚した。仕方ないので、自動車関係の旧知の経営者の人たちに無理にお願いしてアポをいれた。それから、金融関係のアポも運良く入り、東京と名古屋の街を駆け足でまわってきた。

時差ぼけ調整に失敗し、ほとんど三日間眠らなかったのだが、そのせいか、「気づき」があった。旧知の大富豪の知人の家で夕食をご馳走になったのだが、その際、その社長が奥の深い質問をした。「君たちは野心にあふれているが、どうやってビリオンネアーになるつもりか?」と。このとき、生まれも育ちもアメリカの大臣は、沈黙した。だが、生粋のマケドニア人である、もう一人の男は、おもむろにこう言った:

「自分は既に、本質的な意味で、ビリオンネァだと思っている。なぜか?それは、平和で美しい国に住み、食べることにもこまらず、愛する家族に囲まれ、仕事も順調に進み、少なくとも、人生で何が一番大切かを身をもって知っているからだ」 と。

むろん、物質的な意味で、ビリオンネアであるわけではない。しかし、チトー大統領の亡き後、ユーゴスラビアは分裂し、(かつて同じ国だった)周辺国ではどこも血みどろの内戦を経験し、そんな悲惨な時代をへて、いよいよ平和の時代を迎えた今、先達の魂の叫びを背負っているからこそ、そんな風にに純粋に、だが自信をもって、幸せの定義を口にできるのかもしれない。もしかすると、我々の先達も、維新の頃、こんな感じだったのかもしれない。

彼の回答は、仏教でいう「知足、喜足」(足るを知る、足るを喜ぶ)に通ずる精神である。わたし自身も常に意識していたつもりだったが、最近、忙しさにかまけて心の片隅に不覚にも追いやっていたことに、ふと気づかされた。最近、日本では、特に若い人たちの間で、なんでも「カネ、カネ、カネ」という風潮があるようだが、平和だとか、小さな幸せだとか、そういう一見すると当たり前に思えることへの感謝の気持ちを忘れてしまうと、一寸先は闇かもしれない。

               知足、喜足(足るを知り、足るを喜ぶ)。

● マケドニアについて→ http://tinyurl.com/2hljnu
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# by stevebrussels | 2007-01-27 20:08
出る杭なんて自虐的な表現につられて

The nail that sticks up gets pounded down.

と直訳するよりも

ちょっとポジティブに

The tallest tree will always catch the wind.

つまり最も背の高い木はいつも風を孕むもの (一番風の影響を受けやすい)

と言いたい。
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# by stevebrussels | 2007-01-15 02:10
       Generosity is giving more than you can,

         and pride is taking less than you need.


「ギブ・アンド・テイク」なんていうけれど、

          そんなことを口にする人にかぎって

         本当のところ「テイク」しか頭にない人ばかり

                  だけど

             ごくごく稀なことかもしれないけど

              「テイク」はそっちのけで

     自分ができる以上のことを他人にしてあげようとする人もいる。

            「プライド」なんていうけれど、

            そんなことを口にする人に限って
 
          本当のところ、自分が一番大切な人

                  でも

                  本当は

           自分が本当に必要なときにさえ

     「テイク」しない人、そんな人にしか使えないコトバ。
    
         「誇り」の本質は「ギブ」だということを

          この盲目の詩人は我々に教えてくれる。



Kahlil Gibran (レバノン生まれのアメリカの詩人)
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# by stevebrussels | 2006-11-26 01:03

腹話術士

有名な腹話術士のいっこく堂がブリュッセルにきていたので、ワルシャワ出張から戻ると、すぐに娘をつれて見にいった。

見事な芸だ。

だが、問題は、こともあろうに、わたしが捕まってしまったのである。この種のエンターテイナーは、観客を巻き込んで芸を披露するので困りものだ。おもむろに観客席にきた彼が、ニタニタしながらわたしの横を通り過ぎた。わたしは咄嗟に顔を強ばらせて、下を向く。が次の瞬間、突如ギュッとわたしの腕を掴むではないか。冗談だろ。

「勘弁してください。。。」と蚊のなくような声でいったが、娘もニタニタしながら「おとーさん、いってきなよ」などと余計なことをいう。そうこうしているうちに、いつの間にか強引に引っ張られてしまった。

ステージの上で、腹話術の真似事をやらされるが、できるわけもない。しかも、異様にライトがまぶしくて観客席はまったく見えないし、目をあけていることも辛いぐらいだ。目をしばしばさせた、さえない髭面のオッサンが、でくのぼうのように、棒立ちでステージに立つのは様にならない。

いっこく堂さんよ、もう少し目立ちたがり屋のオヤジを選んでくださいな。私みたいなシャイでつまらん奴をつかっても、オモロクないよ。

それにしても、以前彼のインタビュー記事をみたときに書いてあったことだが、あまりにも口や顎の筋肉を酷使しているために、いつ芸ができなくなってもおかしくないらしい。時限爆弾抱えて、しょっちゅう医者にみてもらいながら、客の前では笑顔で高度な芸を披露する彼は、そこらのくだらないお笑い芸人とは比べ物にならない、一流のエンターテイナーといえよう。そういう芸をブリュッセルで見れたのはラッキーだった。

というわけで、今日は心労からか(笑)、朝寝をして、昼過ぎに起きてしまった。来週はブリュッセルにいるが、10月はまた出張だらけで忙しい。AAAAAAAAAAAAAAAAA。
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# by stevebrussels | 2006-09-23 19:33
数年前に研究社で出した『人生を豊かにする英語の名言』について、韓国の出版社から、老舗の翻訳版権エイジェントであるタトル・モリ エイジェンシーを通して韓国語版出版の依頼がきた。お世話になっている研究社のベテラン編集者のYさんからメールをいただき、すぐに快諾した。この本はお陰様で、各方面から評価いただいた。ありがたい限りである。

ところで、この本の中で、最近の日本の歌手の中では数少ないホンモノの歌唱力をもつ歌手である平井堅について、第一章で少し語っているが、この平井氏に負けず劣らぬ見事な歌唱力をもつ若手歌手がアメリカにもいる。

Josh Groban. フィギュアスケートの荒川選手の良く使う曲(You raise me up)の人、といえばわかりやすいかもしれない。

この人、東欧ユダヤ系アメリカ人の父とノルウェー系アメリカ人の母の間にうまれたのだが、なぜかラテン系の言葉の歌ばかり歌っている。イタリア語、スペイン語。アメリカでは、英語にしないと売れないという定石があるのに、あえて自分のこだわりを捨てずに頑張っているところに、私は惹かれる。実際、意味がわからなくても、アメリカ人ファンがかなりいる、という事実だけを見ても、美しいバリトン声に支えられた彼の歌唱力の凄さが証明される。

ちなみに、この曲は Just walk away.というタイトルでカナダの歌姫セリーヌ・ディオンやチリの大スターMyriam Hernandezが Y vete ya. というタイトルで歌っている。個人的には、ミリアムとジョシュのヴァージョンが好きだが、百聞は一見にしかず、是非ホンモノの歌手の歌を堪能してみてください。

→ プロモーションビデオ(ライブ)* こんな顔の人です。

悲しい別れの曲ですが、日本の短調系ポップ(小田和正、竹内まりや)が好きな人なら、多分一発で惹かれてしまうでしょう。これで心が癒された人は、是非、チリの歌姫Myriam Hernandezの Y vete ya を聞いてみてください(Amazonで買えるかもしれません)。
グッ。。。と胸にきます。
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# by stevebrussels | 2006-07-22 20:13

ミメント・モリ

「半落ち」で死について考えたので、死生観に関する有名なラテン句を紹介したい。

● ミメント・モリ(memento mori)・・・わたしの苗字にも似ているので、覚えやすい。辞書には「死を想え」とあるが、よくわからない。直訳すると、「人はいつか死ぬ、ということを忘れるな」となる。こちらのほうがわかりやすいだろう。

この前も書いたが、日本の社会問題の多くは、この点を忘れていることに起因しているような気がしてならない。かつて人は家で死んだ。だから死は生活の一部だった。誰もが死とは何か、ということを、自分なりの感覚で掴んでいた。だから、人は「生」を大切にした。だが、今の日本社会において、死は特別なことになってしまった。決して日常生活の一部ではない。子供にとっては、ゲームやテレビの世界のことになりさがり、その結果、生(死)を蔑ろにするような犯罪行為が増加した。

● なお、このコトバと密接なつながりがあるのが、Carpe diem. である。英語に直訳すれば、Seize the day. となる。日本語の辞書には「人生を楽しめ」とあるが、そんな一語にまとめられるような代物ではない。もっと含蓄の深いコトバである。

まずは有名な聖書句の"eat, drink, and be merry, for tomorrow we die." が背後に見え隠れする。

さらに、古代ローマの詩人ホラティウスが見えるだろう。Nunc est bibendum, nunc pede libero pulsanda tellus. (Now is the time to drink, now the time to dance footloose upon the earth.) 彼が強調したかったのは、現世でしか酒も踊りもできない。死後の世界ではそういう楽しみはない、という点である。だから、「今を精一杯生きよ、楽しめ」となる。

そういう意味ではNow or never. 今のチャンスを逃せば、二度とこのチャンスはない、というコトバにもつながっていくだろう。

● ちなみに、享楽主義はhedonismといい、そういう主義の人をhedonistという。ジャマイカはAll-inclusive(飲み・食い・アクティビティーの値段がすべて含まれたホテル)の先駆国だが、20年前くらいに訪れた宿でHedonismという名前のホテルがあった。酒も飲み放題、食事も食べ放題で、バーでは、タバコや葉巻も吸い放題。エンターテインメントも、インターアクティブ(宿泊客を参加させる)エロチックなゲームばかりが繰り返されていた。タバコも葉巻も吸わず、酒もあまり飲まない私には、もったいないホテルだが、好きな人にはたまらないだろう。

話がやや脱線してしまったが、わたしは何かに迷うとこの二つのラテン句を思い出す。すると、常識というしがらみに囚われることなく、正しい選択ができるような気がするからだ。
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# by stevebrussels | 2006-07-18 06:28

半落ち

一昨日から風邪気味で調子が悪い。花粉症なのか、風邪なのか、わからない。疲れが溜まっているのだろう。

朝寝をしたかったが、気合をいれて起きる。昨日疲れて寝てしまい、肉の仕込みを忘れたから。が、外はしっとり雨模様。仕方ないので、昨晩ビデオでとっておいた「半落ち」という映画を見る。

尊厳死をテーマにした映画は多いが、2年前公開になったときは、たしか「ミステリー」として宣伝されていたような気がする。

この映画は、全くミステリーではない。
生とは何か?死とは何か?人は何のために生きるか?愛とは何か?人間にとって尊厳とは何か?人間が最後に守るべきものは何か?人間にとって「誇り」とは何か?・・・など、哲学的なテーマがふんだんに盛り込まれている。日曜の早朝には重いテーマだ。

ちなみに、わたしの住むベルギーは基本的にカトリック国なので、ローマ法王庁的な「人は自然死をむかえるべき」というスタンスかとおもいきや、オランダ(プロテスタント国)に続いて「尊厳死」を合法化した国である。

残念だったのは、「北の国から」の若い俳優(吉岡なんとか)があまりにも下手で、白けてしまう点だ。他の俳優(寺尾聡、樹木希林、柴田恭平、国村準)が冴える演技を見せる中、ネクラな顔で素っ頓狂に叫ぶ裁判官では様にならない。せめて、あの裁判官役を、たとえば、「白い巨塔」で見事な演技をみせた上川隆也にでもやらせていれば、まったく印象がかわっていただろう。

いずれにせよ、日本では最近「死」を意識する機会が減っていて(自宅で死ぬ人がいない等)、これが日本の様々な社会問題の元凶のひとつだ、と喝破したのは、あの養老氏だが、たしかに生と死は表裏一体で、死を考えなくなると、生も軽視するようになる人もいるのかもしれない。

さて、鼻水がとまらず、頭痛もするが、そろそろ晴れてきたので、炭に火をつけて、はじめるか。。。
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# by stevebrussels | 2006-04-30 17:59

クタンシーの牛肉

久々に週末を自宅ですごす。ここのところ、モスクワ、プラハ、ワルシャワ、ブダペストなどをぐるぐる回っており、飛行機の上で生活しているような錯覚に陥る。尤も、上司はわたしの1.5倍出張が多いので、文句は言えない。

朝寝をして、久々に、たまった写真を整理。このブログにアップするのも久々だ。

数日前、観光客が増え始めたプラハの街でチェコ事務所の社長(アメリカ人)と昼飯を食べていると、彼も忙しく、アメリカにいた頃の趣味が懐かしいという。故郷のケープ・コッド(東海岸)に船をもっており、それでよく釣りにいくのがストレス発散法だったそうな。「お前の趣味は?」というから「趣味なしの典型的な日本の仕事人だ」といったら、白けた顔をされてしまった。執筆が趣味だというのもなんだか気障だし、うーむ。本当のところ、週末は静かに寝ていたいが、そんなことを言えば、ますます、つまらない人間だと思われてしまう。

尤も、最近は、執筆の時間もなく、去年C社に1冊断り、ちょうど先週も研究社のベテラン編集者Yさんから、「人生を豊かにする英語の名言につづく、次の本のアイディアはありませんか?」というありがたいお誘いをいただいたが、そんな時間も夏休みまではなさそうだ(Yさん、御免なさい。でも今年中になんとか次の本出しましょう、よろしくお願いします!)。

しかし、よく考えてみると、わたしにも趣味がある。それは、土曜日に近くのスーパーで食材を選んできて、自分で炭火焼にすることだ。

以前も書いたが、わたしは肉は嫌いだ。基本的に魚が好きだ。しかし、本当に美味い肉だけは例外で、それをいつも探している。

今日は、クタンシーの牛(boeuf de Coutancie)とピレネー・ラム(agneau des pyrenees)を買ってきた。

まず、牛肉のほうだが、ここの牛はビールを飲ませられ、一日二回体中をブラッシングされるので、いわば、フランス産松阪牛である。やわらかさは松阪牛に負けない。これを食べると、他の牛は食べられなくなる。

子羊のほうは、ピレネー山脈近くにあるフランスの田舎町の名物で、なかなかブリュッセルでは手に入らない。ピレネー山脈はチーズが有名だが、このラムも知る人ぞ知る名産品である。10年ほど前、ピレネー山脈にあるアンドーラという小国を訪れたときに、このラムを食べて一目惚れしてしまった。以来、ときどき思い出したように探していたが、なかなか出会えなかった。

明日、晴れたら庭で焼こう。今晩したごしらえをして、朝に備える。
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# by stevebrussels | 2006-04-30 03:43
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# by stevebrussels | 2006-04-30 03:17
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# by stevebrussels | 2006-04-30 03:15

アブ・ダビ首長国

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# by stevebrussels | 2006-04-30 03:14

黒いバナナの秘密

わたしはバナナが好きで、よくミキサーでジュースをつくる。

また、最近みつけたバナナとイチゴのジュースにも はまっていて、しょっちゅう飲んでいる(これがまた高くて、150MLで、EUR2.5、つまり350円もするが、やめられないので、よくカルフールで買ってくる)。

だが、クロずんだバナナは敬遠しがちだった。

ところが。。。帝京大の山崎教授によると「バナナの免疫力向上効果はインターフェロンにも匹敵する。とくにシュガースポットのあるバナナほど、その効果は高まる」とのこと。

黒ずんだバナナをすてずに、むしゃむしゃ食べたほうが体にいいのかもしれない。
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# by stevebrussels | 2006-02-09 21:23
ヨーロッパ各地では、ここのところ寒い日がつづいている。ここブリュッセルでも朝はマイナス5度が続いているし、先週のモスクワはマイナス34度、ワルシャワでさえマイナス23度という記録的な寒さで、わたしの同僚たちは流石に参ってしまったそうな。そこで、「寒い日には強い酒に限る」と、与那国島名産の酒をロックでかっくらう。アルコール度数、60度。甘くて口当たりは良いが、パンチを食らったような感覚に陥り、一気に体が火照ってくる。ロシア人がウォッカを好むのが、少しだけわかる気がする。与那国島は、海底遺跡で有名な島。シュモク鮫の群れが見れるスポットがあるので、ダイバーにも人気の島だ。

この「どなん」という酒のうち、蒸留過程で一番最初にでてくる、高アルコール度数の原酒を「花酒」と呼ぶらしい。ヨーロッパおろか、東京でもめったに手に入らない代物である。「日本最西端の島の花酒か、粋な名前だ」と独り書斎で、グラス片手に南西諸島の楽しい思い出に浸っていると、娘が「ドナ、ドナ、ドーナ、ドーナ」と学校で覚えたての民謡をがなりながら、乱入してきて、すっかり白けてしまった。

*注: Dona Donaは、売られていく子牛の運命を悲しむ歌であるが、一説によると、妻と子供が強制収容所に連行されていくユダヤ人の悲しみを詠ったのが原曲だったそうな。いずれにせよ、すっかり白けた私の心境などおかましに、よりいっそう大きな声でこの歌をがなり続ける娘に圧倒され、そのうちわたしも「ドナ、ドナ、ドーナ」と口ずさむしかなす術がなかった。
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# by stevebrussels | 2006-01-30 06:10

縁起の良い絵柄

賀状をたくさんもらった。その中で、一番光っていた絵。うまく形容できないけど、なんか素敵な気分にしてくれる太陽と富士山。絶妙のカップリングだ。
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ついでにこの図を加えると、もっと縁起がよくなる気がする(年末の大雪の日の岩手の山奥の秘湯。盛岡からタクシーで1時間近く。鄙びた温泉町。風情がある。私のお気に入りだ)。
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# by stevebrussels | 2006-01-26 05:11
実に奇妙な木デアル
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# by stevebrussels | 2006-01-23 07:06

由布島の水牛の悲しみ

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# by stevebrussels | 2006-01-23 07:03

日本の滝百選: 西表島

この山奥の滝には、神々が集う、という言い伝えがある。たしかに独特の雰囲気がある。
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# by stevebrussels | 2006-01-23 07:01
川と橋の風景といえば、プラハが有名だが、ブダペストも捨てがたい。プラハが女性的な街であるのに対し、ブダペストは男性的な街である。e0071926_4471455.jpg
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# by stevebrussels | 2006-01-23 04:49

餅つき

元旦の早朝、石垣島で。 少し遅いアップですが。。。
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# by stevebrussels | 2006-01-23 03:46

うどんの王様

e0071926_740030.jpg 日本出張中に英国駐在の日本人同僚がわたしを訪ねてきたようで、そのときに、こんな素敵なお土産をもってきてくれた。一見すると普通の乾麺だが、食べてみて驚いた。

美味い。感動的な美味さのうどんだ。香川県小豆島の手延べ、天日干しのうどんらしい。Fさん、ありがとう。早速ネットで大量注文しようと検索したが、見つけられなかった。ヨーロッパどころか、東京でもなかなか手に入らない代物のようだ。おそらく職人気質のオーナーが、量産などくそ食らえ、とこだわりながらやっている店なのだろう。

さて、明日は娘のバレーの発表会でアントワープまで行かねばならないが、本当は家で寝ていたい。帰ってきたら、出張の準備が必要だ。明後日からワルシャワ。その次の週はブダペスト、その翌週はプラハ、そしてその次はまた東京。戻ったらすぐにワルシャワ。中欧は寒くなってきているが、インフルエンザの注射をうったので大丈夫だろう。
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# by stevebrussels | 2005-11-06 07:56

キプロス島

キプロスは去年EUに加盟した島国。レバノンやシリア、トルコのすぐそばなので、ヨーロッパとは少し雰囲気が違うが、古くからヨーロッパ諸国とは関係のあった国である。言語はギリシャ語。英連邦なので、英語も通じる。わたしが駆け出しの頃、「ヤニス」という同僚がいたが、この国では、「太郎」に相当する典型的な名前らしい(英語でいうGeorge)。

この国は、EU加盟までは、法人税率4.25%という低税率を売りにしたタックスヘイブンとして有名だった。しかし、EU加盟条件として欧州委員会は税率を上げることを要求し、現在では 10%である。それでも他のEU加盟国よりもかなり低い。特にロシアの会社がこの国に持株会社や資産運用会社を置くことが多いので、うちのモスクワ事務所とは結びつきが強い。

10月だというのに温度は30度近い。プールで寝そべっていたいが、一日中会議なのでそうもいかない。今回の会議には、NYからうちのグローバルファームの社長(13万人の総帥)も奥さんを連れて来ていた。尤も、最終日は、家族も参加可能のカタマランクルーズにでかけることができた。今度ゆっくり訪れてみたい国である。

さて、これから東京出張。疲労困憊状況なので、成田に着いたら、ユンケルの高めのやつを飲んでみよう。。。

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# by stevebrussels | 2005-10-15 21:04
予定通り、日本人の部下がロシア人の同僚二人を連れて拙宅を訪問。わたしは、焼き鳥屋のオヤジのごとく、庭で煙まみれになりながら、肉を焼き続ける。外は、曇り空。ロシアではお土産の習慣があるのかわからないが、ウォッカとキャビアをもってきてくれた。先月、モスクワにいったときは、空港でキャビアをみつけることができなかった。店員に聞くと、法律で禁猟のため、品薄とのこと(おそらく、マフィアの乱獲で個体が小さくなっていて、政府が禁猟期間をもうけているのだろう)。

にもかかわらず、さすがロシア人だけあって、どこかでみつけてきてくれたのだろう。今の時期はまず手に入らないロシア産キャビアは、正直うれしかった。お返しに、昨日買っておいたピエールマルコリーニの期間限定バージョンをあげたら、かなり喜んでくれたので、疲れている体に鞭打って買出しにいった甲斐があった。

ちなみに、ロシア語で「魚のたまご」を「イクラ」というそうな。よって、鮭のイクラも、チョウザメのキャビアも、「イクラ」というらしい。むろん、修飾語で区別するのだろうが。

いずれにせよ、この二人とは馬があいそうだ。彼女らに協力してもらって、ロシアのビジネスを大きくしていかねばならない。
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# by stevebrussels | 2005-10-03 00:20

出張のあいまのBBQ

英国バーミンガムに3泊し、今朝、モスクワから出張中のロシア人の同僚二人とブリュッセルに戻ってきた。

明日は日曜なので、朝はモスクワ駐在予定の部下にアテンドさせ、夜はわたしの家に呼んで、もてなすつもりだ。ロシア人は、意外と密着型の人間関係を重視するので、徹底的にやる必要がある。

というわけで、近所にあるベルギーの高級スーパーRobにいって、肉を2キロほど買ってきた。牛のサーロインを1キロ、ラムの骨付きを1キロ。これをわたしが明日庭で焼いて、出すという算段だ。ついでに、デザート用のケーキと、さらにお土産用にピエール・マルコリーニというベルギー産のなかなか美味なチョコの新作も買ってきた。わたしとしても、大事な部下を駐在させるので、彼のホスト国の幹部をもてなす必要があるのだ。

わたしは、肉は基本的には好きではない。しかし、自分の目で選んできた肉だけは好きだ。このため、肉の素材にはけしてケチらないし、妥協もしない。東京にいたころは、人形町の今半にいって買っていた。肉にこだわる連中があつまる老舗だ(江戸時代創業)。

当然、切り身などは邪道。塊で買ってくる。肉の塊に前日に、オリーブ油をかけて、さらに天日塩をまぶして、サランラップでぐるぐる巻きにする。そして、冷蔵後に保存しておくと、翌日の晩には、きわめてやわらかい肉になる。

翌日の月曜は朝は社内会議、午後はクライアント。火曜からは、キプロス島で、社内会議で、またまた土曜まで。NYからグローバルの社長もくるようなので、それなりに重要な会議なのだが、いかんせん疲れた。まだ、29度もあるようなので、なんとか途中で会議を抜け出してプールで泳ぎたいところだ。

その翌週は、また月曜だけブリュッセルで、火曜から今度はポーランド。

そして、その週末から二週間日本出張。その間に、サハリンまでいかなければならなかったのだが、それは延期した。

こうやっていろんな国を出張していると、娘がよく電話してくる。
「パパ、早く帰ってきて」・・・異国の地で電話の向こうの娘にそういわれると辛いものがある。
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# by stevebrussels | 2005-10-02 05:07

木の軍鶏

e0071926_83151.jpg先般、日本出張中、ひさしぶりに軍鶏(しゃも)を食べる機会があった。

軍鶏には特別な思い出がある。子供の頃、ひょんなことから軍鶏の有精卵を手に入れて孵化させたわたしは、軍鶏の雛の美しさに完全に心を奪われた。熱心に育てたのだが、急速に大きくなってしまい、ある日、学校から帰ると、軍鶏がいない。祖父が地方の家にもっていってしまったとのこと。

それ以来、行方不明である。euphemism(婉曲表現)というコトバは知らなかったが、直感的に「あいつはもうこの世にいないんだなぁ」と悲しんだことを、いまでも鮮明に覚えている。 

ところで、軍鶏というと、荘子に「木鶏」という話がある。

昔、中国で紀悄子という軍鶏使いが、王のために闘鶏を飼っていた。あるとき、彼は見事な軍鶏を手に入れ、王を喜ばせた。

十日ほど経った頃、王が「そろそろ闘わせてはどうか?」と聞くと、

紀悄子は
「いえいえ、まだ早いですな。空威張りしております。闘争心むき出しですからいけません」
と答えたそうな。

さらに十日ほどして
「どうだ、そろそろいいじゃろう」  と痺れを切らした王が訊いても、

「まだです。他の軍鶏の声や姿を見ただけで、いきり立つようではまだまだです」
ととりあわない。

さらに十日経っても、「まだです。目を吊り上げていきり立つようでは、本物ではございません」

それから、さらに十日経ったある日、王様が再度促すと

「もうそろそろいいでしょう。鳴くものありといえども、既に変ずるなし。
これを臨むに木鶏に似たり、その徳、全し」  と応えたそうな。

つまり、他の軍鶏が鳴いていても顔色ひとつ変えず、徳が充実した状態・・・まさに無為自然の境地に達し、あたかも木彫りの鶏のごとく泰然とした軍鶏に仕上がったという逸話である。

冒頭で述べたわたしの軍鶏は、木鶏になるチャンスさえ与えられなかった。
だが、あの軍鶏と出会えたお陰で、「木鶏」の話を知り、さらにその背後にある老荘思想を学ぶことで、曲がりなりにも、私の人生はいくばくかはらくになったのではないかとおもう。
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# by stevebrussels | 2005-10-02 01:19

モーレア島のイルカ

タヒチ(フレンチ・ポリネシア)のイルカは、ラグーンで飼われていて、日本の水族館のイルカより幸せそう
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# by stevebrussels | 2005-09-11 21:02

佐多宗二商店

焼酎好きの間では、有名な佐多宗二商店(鹿児島県)の「角玉梅酒」(限定版)を手にいれた。

ヨーロッパではなかなか入手困難な代物で、手に入れてからしばらく飲まずにおいておいたが、ついに開けることにした。梅酒とはいえ、なかなか渋い味。

以前、ANAの機内で購入した 『刀』 という焼酎も美味かった。

今度、日本に訪れるときは、週末を利用して鹿児島を訪れてみたい。
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# by stevebrussels | 2005-09-11 20:59